予防歯科のすすめ
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予防歯科とは…。 虫歯・歯周病などになってからの治療ではなく、なる前の予防を大切にすることを言います。

私たちは歯の大切さを知っています。そして、虫歯・歯周病などの予防方法も知っています。
口腔内の 健康を守るため、歯科医院などで「プロケア(プロフェッショナルケア)」を、そして歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で、「予防歯科」を行っています。そのためには、歯科医院で定期的な健診が重要になってくるのです。

例えば、重度の歯周病で歯を失ったとします。その後の治療法として…

1.入れ歯治療     2.ブリッジ治療     3.インプラント治療

などがあります。治療法によって下のような噛む力を比較してみました。

咬合力の比較図

噛む力

 

入れ歯は他の治療法に比べ、著しく噛む力が低いのです。そして、注意して噛まないと入れ歯が割れてしまったり、バネをかけている歯にダメージが加わりリスクが出てきます。

最近、学会で報告されましたが、歯がない人は、ある人に比べ、認知症のリスクが高いという結果が出ています。上の図の結果からも、ご自身の歯で噛めることが、一番なのです。

年に数回の定期的な健診を受けることで、歯をできるだけ残している人は、健康寿命は延びます。

身体の健康は、バランスのとれた食生活はもちろんのこと。しっかり歯で噛めることが大前提なのです。もし、虫歯や歯周病などで、噛むと痛い…。歯がしみる…。となると、健康的な食生活はおくれません。

歯の痛みや症状がなくても、定期的に健診をうけましょう。

予防歯科の流れとして…

ご自身の口腔内の検査 

予防歯科では、ご自身の口腔内を知ってもらうため検査をします。レントゲンなどで虫歯や歯周病があるのか細かく確認し、また歯の神経の有無や、治療している歯、削られていない歯の数など、全体の歯の本数を把握することにより治療経過を知ることができます。

歯周病を探す検査

先ほどの検査の他に、口腔内全体の歯周ポケット検査をし、器具を使ってさらに詳しく調べます。

PMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)

専門家による歯の清掃のこと。例えば、歯の表面についている膜をバイオフィルムと呼びますが、細菌がこの膜に感染すると虫歯や歯周病が進行するのです。

歯磨きでは取れない部分の歯垢(しこう)を専門家がきれいにし、虫歯・歯周病を予防します。バイオフィルムは、3ヶ月~半年の間隔で取り除く必要があります。また、歯周病が進行している方は、1ヶ月~2ヶ月程度でクリーニングを行う必要があります。

 

最後に、適切な予防法を知れば虫歯・歯周病は予防できる病気です。しかし、多くの方はその予防法を知らなかったり、実行できなかったりする事で虫歯や歯周病が進行してしまうのです。将来、ご自身の歯で過ごしたい方は、早めに予防歯科を始めるべきです。

投稿日:2016年3月5日  カテゴリー:未分類